ふたりの創作姿勢に通じる「大胆に挑む」
―まずは、リーチ監督に質問です。「ステイン・アライヴ」のカバー版を劇中で使用することになったきっかけを教えて下さい。
リーチ:もともと「ステイン・アライヴ」をかけたいとは思っていたのですが、レディバグ(ブラッド・ピット)や暗殺者たちの活躍と共にビージーズの原曲を流したら、あまりにも“普通”だなと思ったんです。もっとポップなものにして、観客が「バイオレンスはあれど、この映画は楽しんでいいんだ!」と思えるような入り口を作りたいと考えました。
そこで、作曲家のドミニク・ルイスを通じて何人かのアーティストにデモテープを送ってもらいました。「ステイン・アライヴ」の新しい解釈を求めていたのですが、その中にとびぬけて素晴らしいアーティストがいたんです(と、アヴちゃんを紹介する)。
アヴちゃん:嬉しい!(ガッツポーズ)
リーチ:聴いた瞬間に、アヴちゃんしかいない! と感じました。原曲にリスペクトをはらいつつ、現代的なアプローチでより若い観客にも響くようなバージョンにしてくれている。今回の映画にもぴったりでした。
デヴィッド・リーチ監督
『ブレット・トレイン』
世界で最も運の悪い殺し屋レディバグ。謎の女性から電話越しにブリーフケースを奪うよう指令を受けたレディバグは、気合たっぷりに<東京発・京都行>の超高速列車に乗り込む。しかし、それは彼にとって人生最悪な120分の始まりだった。次々と乗りこんでくるキャラ濃すぎの殺し屋たちが、全く身に覚えのないレディバグに襲い掛かる。簡単な指令を果たしてすぐ降りるだけの任務のはずだったのに…… 時速350kmの車内で繰り広げられる、決死のバトル! 予期せぬ最悪が折り重なり、終着点・京都に向けて<絶望>が加速する――
原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」(角川文庫刊)
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:ザック・オルケウィッツ
出演:ブラッド・ピット
ジョーイ・キング アーロン・テイラー=ジョンソン
ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・小路
真田広之 マイケル・シャノン ベニート・A・マルティネス・オカシオ
サンドラ・ブロック ローガン・ラーマン ザジー・ビーツ
マシ・オカ 福原かれん
制作年: | 2022 |
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2022年9月1日(木)より全国公開